当院では12時~16時の時間帯は、手術、往診、精密検査の時間となっていますが、月に1~2回程度、外部から講師をお招きし、院内セミナーを開き研鑽に努めています。本日は、バイエル薬品さんによる、「寄生虫駆除薬」の話でした。 仔犬において、非常によく遭遇する消化管内寄生虫である「コクシジウム」「回虫」「鉤虫」を駆虫することが可能なお薬です。 コクシジウムに関しては、これまで日本には小動物用のものはなく、大動物用のお薬を使用せざるを得ませんでしたが、今回、とても良いお薬が登場してくれました。 従来の薬は大変苦く、お薬を飲ませるのが大変な場合もありましたが、今回登場したお薬では、味が改善されていて、投薬の負担を減らせることが期待でます。また。従来は回虫の駆虫も体内移行を考慮すると複数回の投薬が必要でしたが、新薬では、ほぼ1回の投与で駆虫が可能となります。 寄生虫疾患は動物と人間との共通感染症としての側面もありますので、動物と人間の双方の健康を守るために、しっかり駆虫・予防をしていくことが重要です。