★ 学術セミナーに参加しました ★
診療終了後に半蔵門で外科セミナーに参加しました。テーマは「胆のう摘出」です。
胆のうは肝臓と接している臓器で、胆汁という消化液を一時的に貯留する場所です。近年、ワンちゃんの胆のうのトラブルが増加傾向にあり、時には命にかかわる重大な問題に発展することがありますので注意が必要です。 内科治療にて経過を観察することが多いのですが、状況により手術をお勧めするケースもあります。その主な理由として、胆のう疾患のほとんどが不可逆的(元に戻らない)に進行すること、進行するほど致命的になりやすいことが挙げられます。内科治療に反応が乏しい場合には、早期の外科的な介入がもっとも理想的な治療となります。 何となく食欲がない、年をとってきたら元気がなくなったなど、不定愁訴のような症状や年齢のせいにされてきたことが、実は胆のうのトラブルに起因している場合もあります。また、何の症状もなく胆のう疾患が進行している場合もあります。 一度、胆のうチェックを受けられてみてはいかがでしょうか?